アルポート症候群って?
アルポート症候群は、腎不全、難聴、眼の異常を引き起こす可能性のある稀な遺伝性疾患です。
この疾患を遺伝する人は、10代または20代前半で腎移植が必要になる可能性が高いです。
家族内の多くの患者に影響を与える可能性があります。遺伝性腎疾患の中で2番目に多い疾患です。
アルポート症候群に関する情報
| 厚生労働省「218 アルポート症候群」 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000101026.pdf |
| 小児慢性特定疾病情報センター「慢性糸球体腎炎(アルポート(Alport) 症候群によるものに限る。)」 https://www.shouman.jp/disease/details/02_02_013/ |
| アルポート症候群診療ガイドライン2017 https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00396/ |
| 遺伝性疾患プラス「アルポート症候群」 https://genetics.qlife.jp/diseases/alport |
| 東京女子医科大学病院 腎臓内科腎臓病総合医療センター「アルポート症候群」 https://www.twmu.ac.jp/NEP/idensei-jinshikkan/alport.html |
| AlportUK(英語) http://www.alportuk.org/ ※暗号化されていないため、一部のブラウザでエラーになることあり |
緑色のおむつ
アルポート症候群と「緑色のおむつ」のサイン
赤ちゃんや小さなお子さんのおむつを替える際、「おしっこの色が緑っぽい」と感じたら、それはアルポート症候群という病気のサインかもしれません。
1. なぜ緑色になるの?
通常、血尿というと「赤色」や「コーラ色」を想像しますが、アルポート症候群の患者さんの場合、幼少期に「緑色の尿」が出ることがあると知られています。
この現象の詳しい原因は、現時点ではまだ分かっていません。 風邪をひいた時などに出る「赤い尿」とは別に、普段のおむつ交換で気づくことがあります。
2. 気をつけるポイント
もし、おむつを見て「あれ? 緑色かな?」と違和感を覚えたら、以下の行動をとることが推奨されています。 見過ごさない: 「何か食べたせいかな?」で終わらせず、病気の可能性を疑ってください。
病院へ行く: すぐにかかりつけの医院(近医)を受診してください。 検査を頼む: 医師に「おむつが緑色だったので心配です」と伝え、尿検査をお願いしてください。
メモ: スマホなどでその「緑色のおむつ」の写真を撮って持参すると、医師に状況が伝わりやすくなります。
この病気は早期発見が非常に重要です。「緑色のおむつ」は、その大切なきっかけになる可能性があります。
*一般の小児科医はこの点(アルポート症候群患者で緑色の尿が出ること)をあまり知りませんので、理解してもらえなかった場合はこのホームページを見ていただいてくださいね。
【小児】:小児科(尿検査異常がある場合は小児科腎臓専門医への紹介を依頼してください。)
【成人】:内科、特に腎臓内科を標榜している医療施設

